
こんにちは。
スタッフの上原です。
GWが終わって一週間。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
気温も徐々に上がり始め、季節の変わり目、お体ご自愛下さいませ。
さて、今回は薪を乾燥させやすくする積み方についてお話ししていきます。
ポイントは3つ。
①風通しを良くする。
②地面から浮かせる。
③雨対策を行う。
重要度は①→③です。
①風通しを良くする。
薪を乾燥させるために最も大事なポイントです。
つまり、風通しがいい場所に積むということなのですが、基本的には建物から離れた場所が該当します。
家の壁に近づけて薪を積んでしまうと、風が抜けていかないので効率良く乾燥を進められません。
最悪の場合、薪と壁の間に湿気が溜まってしまい、壁にカビが発生してしまうケースもあります。
↓これは良くない例です

それを回避するためには、建物から離れたお庭のど真ん中に積んでおくのが理想なのかもしれませんが、現実的ではありません。
スペースの確保が難しい環境下での有効な積み方は、可能な限り壁から離すことです。
具体的にどれくらい離せばいいのかというところまでお伝えできないのが心苦しいですが、手早く解決するにはまずはこれだと思います。
風の通り道を確保してあげることがとても大切です。
②地面から浮かせる。
①の風通しを良くすることと関連してますが、地面から浮かせることで地面から上がってくる湿気が薪に伝わりにくくなります。
地面が土の場合、多くの水分が上昇してきます。
地面に直で薪を置くと薪棚が蓋となってしまうことで、水分の逃げ道が無くなり、薪棚全体が蒸れてしまいます。
少し浮かせるだけで十分です。ブロック等の上に薪ラックを置き、薪と地面の間に空気層を確保しましょう。
地面がコンクリートである場合でも、同様に対策することで効率良く乾燥させることができます。
③雨対策を行う。
雨対策は可能な限りで大丈夫です。
薪棚に屋根を付けるのは手間もコストもかかります。屋根付き薪ラックも販売されていますが、当然それなりの価格になってしまいます。
繰り返しになりますが、それよりも、何よりも大事なのは風通しの良さです。
薪づくりについての様々な書籍、サイトがありますが、多くの場所で「薪が雨で濡れることで吸収する水分量よりも、乾燥によって薪から出ていく水分量の方が多い」と言われています。
私自身も薪を使用していて、雨で濡れたとしても案外すぐに乾くんだなと感じます。
ただ、濡れないに越したことはありません。低コストで雨を避けるには防水シートが有効です。
防水シートを使用する場合は注意点があります。
それは、薪棚全体を包むように被せないことです。水分の逃げ道が無くなって蒸されてしまいます。
もしシートを使用するようであれば、薪を地面から浮かせるのと同様に薪から少し離して設置するようにしましょう。
ざっくりとした説明になってしまいましたが、まずはこれらのポイントを抑えることが薪を乾燥させるためには大切です。
薪積みは本当に奥が深く、今回記事にした内容だけではまだまだ足りないですが、まずは乾燥だけに着目して一部ご紹介させていただきました。

まとめ
①風通しを良くする。
②地面から浮かせる。
③雨対策を行う。
最も大切なのは風通しを良くして空気の通り道を確保することです。
最後までお読みいただきありがとうございました。