
こんにちは。スタッフの上原です。
今回は「薪の乾燥具合」について。
皆様は薪の乾燥具合は何を基準に確認していますか?
「含水率」が最も耳にする乾燥基準だと思います。
これは木材用の含水率測定器を用いる方法ですが、高精度の測定器はそれなりの価格になります。
そこで、今回は自宅にあるもので乾燥具合をチェックしてみる方法をご紹介します。
ただ、あくまで乾燥が順調に進んでいるかどうかをチェックする目安程度のものであり、薪が燃料として適切に使用できることを保証するものではないのでご了承ください。
薪の乾燥具合を簡単な方法で確認してみるものとしてお楽しみいただけたら幸いです。
今回ご紹介するのは、「薪の重さの変化から水分の抜けた量を測る」というものです。
時期にもよりますが、伐採直後の薪は含水率が約50%以上あると言われています。
これは、例えば1㎏の薪の中に500㎖ペットボトル分の水が含まれているということです。
これを薪ストーブに入れると、熱量が水分の蒸発に使われてしまうことでストーブ本体の温度が上がらず、煤が燃え切らないで煙突から排出されてしまいます。
これが黒い煙の原因のひとつです。
また、炎は見えているのに温度が上がらないためにお部屋が暖まりません。
しっかりとした薪の乾燥を心がけましょう。
今回の測定は体重計を使用しました。
それでは、記録をご覧ください。
日付も適切なもので記録しようかと思い、iPadを使用しましたがとても見づらくなってしまいました。申し訳ありません。
一回目は2025年5月30日、二回目は2025年6月9日に測定しています。
<薪1 2.1㎏→2.0㎏>
<薪2 1.6㎏→1.5㎏>
<薪3 1.2㎏→1.1㎏>
<薪4 1.3㎏→1.1㎏>
<薪5 2.2㎏→2.0㎏>
約1週間の乾燥により、5本で合計約700g減っていました。
(今回使用した体重計だとキログラム単位少数第一位までしか計測できないので、具体的にはここまでは減っていない可能性があります。次回はより厳密に計測できるもので試してみます。)
このような方法でも乾燥が進んでいるかどうかの程度であれば、数値として確認することは出来そうです。
さらに期間を空けてから計測してご報告したいと思います。
皆様も薪活の楽しみ方のひとつとしてお試しになってみてはいかがでしょうか。